飛ばすだけが競技じゃない――組み立ても学びのうち 中国・甘粛省の科学授業と韓国・巨済市の3種目大会から

ドローンサッカー東海リーグの運営をしていると、「子どもに何が身につくんですか?」と保護者の方からよく聞かれます。コート上で機体がぶつかり合う様子は、遊んでいるだけに見えるのかもしれません。今日は海外のニュースをいくつか読みながら、「飛ばす前と、飛ばした後に何を学ぶのか」を皆さんと一緒に考えてみたいと思います。ドローンサッカーは、球体フレームで守られた専用ドローンを操って相手ゴールを狙う競技です。
中国・甘粛省の科学授業に入ったドローンサッカー
新華社通信は10月7日、中国・甘粛省の白銀市にある第一小学校や蘭州市の学校で、ドローンサッカーが科学の授業と結びついている様子を伝えました2。記事によると、子どもたちは操縦するだけでなく、機体を自分で組み立て、構造や原理を学ぶ過程があるそうです2。蘭州市の別の学校では、数年にわたって関連の講座を続けてきた例も紹介されています2。
私がここで一番うなずいたのは、「組み立ても学びのうち」という点です。東海の体験会でも、機体の仕組みに興味を持つ子は、飛ばした後の片付けや修理のところまで熱心にのぞき込んでくれます。
この記事では、安全は活動が始まってから付け足す条件ではない、という見方も示されています2。動く機体と見ている人の場所をどう分けるか、動かす前に何を確認するか、異常が起きたら誰が止めるか。中国の国家体育総局が7月に紹介した広州市の大会資料にも、機体の保護機能や統一された装備基準といった安全条件が出てきます2。これは私たちが会場で毎回気をつけていることと重なります。
韓国・巨済市は「組み立て・レーシング・ドローンサッカー」を一つの会場で
韓国・慶尚南道の巨済市は、青少年を対象にした「第6回ドローンチャレンジ大会」を開くと発表しました1。会場は巨済スポーツパークの屋内体育館で、参加費は無料、小学4年生以上の青少年や市民など約250人が対象とされています1。
この大会で目を引くのは、組み立て・レーシング・ドローンサッカーの3種目に分けて競う点です1。ドローンサッカー部門は小学生の部と、中学・高校生の部に分かれています1。主催は巨済市で、地元の海洋観光開発公社や青少年修練館、メイカーセンター、大学の関連センター、ドローン産業協会、教育支援庁などが運営にあたります1。
組み立てから操縦、そして競技までを一つの場に並べる組み方は、私たちが東海でやってみたいことに近いと感じました。飛ばして終わりではなく、作る楽しさと動かす難しさを同じ日に味わえるからです。
海外の二つの事例から、東海が受け取れること
甘粛省の授業と巨済市の大会に共通するのは、「操縦だけに寄せない」という発想だと思います。中国の記事は、同じ装備でも授業の目的によって深さが変わる、とも指摘しています2。機体の構造を理解するのか、決めた経路を安定して動かすのか、役割を分けて作戦を説明するのか。目的が違えば、用意する活動も変わってきます。
私たちが東海の皆さんと共有したいのは、機材をそろえることと、学びの中身を作ることは別の作業だ、という視点です。大会での勝ち負けだけを目標にすると、まだ原理を理解できていない子の学ぶ過程が見えにくくなる、という注意も記事にはありました2。ここは私たちも、体験会の進め方を考えるうえで頭に置いておきたいところです。
東海でどう始めるか
学校なら、科学クラブや技術の授業の一コマとして、組み立てと飛行をセットで試す形が考えられます。地域なら、巨済市のように子ども向けと中高生向けを分けて、お祭りや公民館の行事の中で体験の場を作る方法があります。企業の皆さんには、機材や会場の協賛という形で関わっていただく入口もあります。
役割を固定しないことも、私たちが大事にしたい点です。一人がずっと操縦して他の子が見ているだけ、にならないように、動きを記録する役、ルールを説明する役、次に何を変えるか提案する役を回していく。こうした工夫は、どの入口から始めても取り入れられます。私たちも、そのすべてをお手伝いしたいと思っています。
まとめ
二つのニュースを読んで改めて感じたのは、ドローンサッカーの面白さは「機体が飛んだ」という場面だけでなく、子どもが原理や役割をどれだけ理解したかにある、ということです。組み立て、安全の確認、役割の分担。その一つひとつが、飛ばす前と後に積み上がっていきます。
見学だけでも歓迎ですので、まずは一度、会場の空気を見に来ていただくところから始めてみませんか。学校や地域で始めてみたい方は、日程の相談だけでも早めにいただけると、こちらも機材や会場の段取りをしやすくなります。ドローンサッカー東海リーグ(岐阜・愛知)の事務局で、皆さんからのご連絡をお待ちしています。
記事で触れた出来事の写真
記事の中で紹介した出来事を報じた記事に掲載されていた写真です(画像をクリックすると元の記事が開きます)。

出典:얼리어답터뉴스「드론축구, 교실 밖 과학놀이에 필요한 안전과 협력 – 얼리어답터뉴스 – 얼리어답터신문」
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ドローンサッカー東海リーグについて
私たちは岐阜・愛知を中心に、東海でドローンサッカーのリーグを運営しています。遠征の負担を減らし、この地域で試合ができる場をつくるのが目的です。初めての方の体験会から、チームづくり、機体の購入までお手伝いします。
東海リーグとは(活動の紹介)無料体験に申し込む(UTAGE)チーム参加・登録を相談する機体を買う(SKYKICK EVO)
機体は清野ドローンアカデミーのオンラインストアで購入できます。学校・団体でまとめてご検討の場合は、問い合わせからご相談ください。
情報リソース
- 거제신문/하늘을 지배할 드론 고수는 누구? 거제 청소년들 한판 승부 — 取得日: 2026-10-10
- 얼리어답터뉴스/드론축구, 교실 밖 과학놀이에 필요한 안전과 협력 – 얼리어답터뉴스 – 얼리어답터신문 — 取得日: 2026-10-10

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