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機体は自分で直す、拠点は国が作る、道具は自治体が貸す 世界と日本のドローンサッカーの「育てる土台」

ドローンサッカー東海リーグの運営をしていると、「機体ってすぐ壊れませんか」「続けるのにいくらかかるんですか」とよく聞かれます。体験会では笑顔で飛ばして帰る皆さんも、いざチームを作る段になると、この「続ける土台」のところで足が止まりがちです。今回は、日本・台湾・韓国のニュースを並べて、誰が競技を続ける土台を作っているのかを一緒に考えてみます。

大分の高校生は、壊れた機体を自分で直している

大分県立情報科学高校のドローンサッカー部は、2020年に発足し、いまは22人の部員が活動しています16。球体のカバーに覆われたドローンを操り、5対5で戦う競技で、2人の攻撃専門「ストライカー」がゴールを狙います6。部員が使う機体は1機あたり2万5000円ほど。試合では機体同士が激しくぶつかるため故障は日常で、壊れやすいモーターの交換に毎月8000円ほどかかり、修理は部員たちが自分で手がけているそうです16。

この記事で私が一番うなずいたのは、ここでした。操縦の上手さだけでなく、壊れた機体を自分で直せる力が、競技を続ける土台になっているという点です。実際、私たちも機体の整備や部品のやりくりには日々頭を悩ませています。

この部からは、2025年に韓国で開かれた世界大会に卒業生が日本代表として出場し、優勝しています。ただし、そのときは外部チームの所属としての参加でした6。現役部員の目標は、情報科学高校の部として世界王者になること。学校の部活動から世界まで一本の線でつながっているのが、見ていて頼もしいところです。

台湾は「国の拠点」として整えようとしている

台湾では、国立中山大学が教育部から南部で唯一の国家ドローン拠点に指定されました2。大学はこのほど3年間のプロジェクトを獲得し、その一つに「国家地域ドローンサッカーセンター」の設立が含まれています2。沿岸から山地まで多様な地形を使った訓練ができる立地を生かし、専門人材の育成を狙うという内容です2。

高校の部活という足元の取り組みと、国が拠点を整える動きが同時に進んでいる。これは私たちにとっても示唆のある対比だと感じました。

韓国は自治体が道具を貸し、裾野を広げている

韓国では自治体が主役になっています。城南(ソンナム)市は10月25日に第3回の市長杯青少年ドローンサッカー大会を開きます。小学生の部と中学生の部を合わせて24チームを募り、FIDAのClass20青少年規定を適用し、KDSA(大韓ドローンサッカー協会連盟)の公認審判が運営します4。注目したいのは、ドローンボールや送信機、バッテリーといった装備を市が無償で用意し、希望するチームには事前教育も行う点です4。

居昌(コチャン)郡では10月3日に第3回の郡守杯全国ドローンサッカー大会が開かれました。アマチュアのClass20が12チームでトーナメント、プロ・マスターズ招待のClass40が6チームで親善試合という形で、合わせて18チームが参加しました5。郡はドローン資格取得費の支援や、小中高と連携したドローンスポーツクラブの運営も進めています5。さらに京畿道(キョンギド)では、大韓障がい者ドローンサッカー協会が今年も全国障がい者ドローンサッカー大会を開く予定だと伝えられています3。

これは私たちが体験会で伝えたいことそのものです。道具のハードルを下げ、資格や教育まで用意すれば、誰でも最初の一歩を踏み出せる。壊れやすさと費用で足が止まる人を、仕組みで支えているのが韓国の強みだと思いました。

東海でどうするか

三つの国の話を並べると、育てる土台には複数の入口があると分かります。一つは学校です。大分の例のように、部活動なら整備の知識ごと身につき、競技が長続きします。学校の先生や担当の方は、授業や部活の一コマで一度飛ばしてみるところから相談してください。

二つめは地域です。韓国の自治体のように、道具を貸し出して体験の間口を広げるやり方は、岐阜・愛知のお祭りや公民館でも応用できます。三つめは企業の協賛です。機体やバッテリーの費用を地域で分担できれば、子どもたちの毎月の負担はぐっと軽くなります。学校も地域も企業も、私たちはそのすべてをお手伝いしたいと考えています。

まとめ

今回あらためて実感したのは、ドローンサッカーは飛ばして終わりではなく、直して、支えて、続けることで強くなる競技だということです。壊れやすさは弱点ではなく、自分で直す力を育てる入口でもあります。

出るかどうか迷っている段階でも、まずは一度、機体に触れてみると見え方が変わります。学校での導入、地域イベントでの体験、チーム結成のご相談は、東海リーグの事務局までお気軽にお寄せください。私たちが岐阜・愛知の会場で皆さんをお待ちしています。

記事で触れた出来事の写真

記事の中で紹介した出来事を報じた記事に掲載されていた写真です(画像をクリックすると元の記事が開きます)。

情報科学高校で人気のもう1つのサッカー「ドローンサッカー」世界王者への道・大分(TOSテレビ大分) - Yahoo!ニュース
出典:Yahoo!ニュース「情報科学高校で人気のもう1つのサッカー「ドローンサッカー」世界王者への道・大分(TOSテレビ大分) – Yahoo!ニュース」

NSYSU designated southern Taiwan’s national drone center - Taipei Times
出典:Taipei Times「NSYSU designated southern Taiwan’s national drone center – Taipei Times」

※写真の掲載について、権利をお持ちの方からご連絡をいただいた場合は速やかに取り下げます。ご一報ください。

ドローンサッカー東海リーグについて

私たちは岐阜・愛知を中心に、東海でドローンサッカーのリーグを運営しています。遠征の負担を減らし、この地域で試合ができる場をつくるのが目的です。初めての方の体験会から、チームづくり、機体の購入までお手伝いします。

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機体は清野ドローンアカデミーのオンラインストアで購入できます。学校・団体でまとめてご検討の場合は、問い合わせからご相談ください。

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